結核予防会結核研究所臨床研究科
1990 年 30 巻 7 号 p. 963-973
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切除された小型肺野型扁平上皮癌28例につきそのX線像と病理像との対比を行なった. 腫瘍の発育様式は肺胞基底膜に沿いつつ気腔を埋めてゆく肺胞充狽型を基本とするが, その一変型として一種の肺胞被覆型が5例において見出され, 形態にも影響を与えていた. 病理形態を, 修飾因子としての間質反応を考慮し, 充実増殖型, 中心癩痕型, びまん性間質増生型の三亜型に分けることにより, 肉眼上, 及びX線上の諸所見をよく説明し得た. また既存, 随伴性病変もX線所見にしばしば影響を与えていた.
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